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ビルディング

小学生の探究授業は、毎回ゲームやクイズ仕立にしたテーマを2つ3つ取り上げ、頭をひねることを楽しんでいます。

1年を振り返る意味で、これまでたってきたことを書き出してもらいました。

「なんでもいいから、覚えていることを書き出して」と言って、20項目かける用紙を渡したら、通塾を始めてから半年の子でも、さらさらと用紙を埋めてくれます。だいぶ前にやったのでこちらも忘れていたこともたくさんあって、「こんなことも印象にのこるのだな」といろいろと発見があります。

その中で人気の高かったのが「ビルディング」です。教室ではたまにしかやらないのですが、入塾面談のときによく使いので、印象にのこってのかもしれません。

写真のように、4x4の升目にブロックが並んでいます。縦、横の各列には高さが異なる1段から4段のブロックが1個づつ配置されるものとします。

これを真横から見ると、下の写真のように高いブロックが前にあると、後ろのある低いブロックは隠れてしまうので、見えるブロックの数が減ってしまいます。

このブロックをビルディングになぞらえ、前後左右それぞれ横から見たときに見えるビルの数を問題として与え、それを満足するビルの配置を答えるのが、このクイズです。

本番の問題は、こんな感じで与えられます。

升目の外に書いてある数字が、その方向から見たときに見えるビルの数です。

数が書かれていないところは、「特に指定なし」、ということです。

これを、ルールに基づいて、ああでもない、こうでもないと言いながら解いていくのがこのクイズです。

例えば、2行目の左側に「4」と書いてあります。ここから、2行目には左から1234の順にビルが並んでいりことがわかります。一方、3行目のように右からも左からも2つしか見えないという条件からだけでは、いくつかの候補が残り、並び方を決定することはできません。

あれこれやっているうちにはやがて解ける楽しいクイズですが、慣れるまでは数字だけでは大変なので、ブロックを使いなが練習します。

しかし、出された問題を受動的に解いているだけでは「探究流」ではありません。1歩進んで、問題を作り、お互いに解くことを楽しみます。とはいっても、問題を作るのは簡単。まず、4x4の升目をルールにあるように埋め、そこから問題を作ればいいわけです。問題によっては何通りかの正解があることもできるので、正解が一つしかないよい問題をつくるのは、詰め将棋をつくるようなスリルが味わえます。

ビルディング問題

© 2018 TanQkan

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